口呼吸と鼻呼吸の違い  呼吸トレーニングについて

こんにちは!デイサービスセンターあ・ふる~るです。

前回は呼吸のチェックについて書きました。

今回は口呼吸と鼻呼吸の違い、呼吸トレーニングについて書いていきたいと思います。

 

前々回で紹介した呼吸過多の場合は、口呼吸をしていることが多いことをお伝えしました。

口呼吸のデメリット

①虫歯、歯周病、口臭の原因になる

口が乾き、唾液量が減り、口内が酸性に傾くため

②免疫力が低下する

ゴミやウイルスなどは直接体内に侵入するため

③姿勢が悪くなる

口が開き顎が後退するため気道が狭くなる。苦しいため無意識に頭部を突き出して気道を確保する。

④睡眠の質の低下

舌が落ち、イビキや無呼吸症候群になる。疲労がとれない。

⑤顔の形がゆがむ

鼻呼吸では舌は通常上顎についているが、口呼吸では舌が落ち、口蓋は重力などにより尖る。

これにより歯並びや噛み合わせ不良、顎や顔面の形成不全が起こる。

⑥呼吸量の増加

酸素過多になり、結果として脳や筋肉への酸素供給が減少。

(※鼻呼吸の半分になるという研究もある。)

 

鼻呼吸のメリット

①免疫力の強化

外気が鼻を通ることで温まり、のどをストレスや乾燥から保護する。ほこり、ウイルスなど不純物の侵入を防ぐ。

②血流改善

鼻腔から一酸化窒素が分泌され、血管拡張、体温上昇などが期待できる。

③姿勢がよくなる

鼻呼吸は舌が口蓋につくことで頭部が安定する。口呼吸は頭を前方に突き出して気道を確保するため姿勢が悪くなる。

④体内環境が安定する

鼻呼吸は口呼吸に比べて約50%多くの抵抗が発生。そのため余分な空気を取り入れることがなくなる。

⑤日常生活や運動パフォーマンスが改善

血管拡張し、酸素供給が適切になることで脳と体が動かしやすくなる。集中力、動きやすさ、姿勢、免疫力、痛みの改善。

 

以上が口呼吸と鼻呼吸の違いになります。ただし口呼吸が悪で、鼻呼吸が善というわけではありません。運動時など呼吸量が増加する場合は口呼吸が有効な場合もあります。

そのため、状況に応じて最適な呼吸法を無意識に選択することが重要となります。

 

最後にトレーニングを3つ紹介します。口呼吸を改善するためのものになります。

 ① 舌を口の中で動かす。べーっと前に突き出す。

 ➁ 舌を口蓋につけたまま口を閉じてウォーキングする。

 ➂ 風船トレーニング:息を吸うときに風船を舌で上顎に押し付けてしぼまないようにする。

 

以上、口呼吸と鼻呼吸の違いについて、トレーニング方法についてまとめてみました。自宅でも簡単にチェック、トレーニングできる内容ですので、是非一度されてみてください!

あ・ふる~るには呼吸のスペシャリストが在籍していますので、呼吸に不安がある方や相談したい方は是非あ・ふる~るにご連絡 ください!!